Parylene N

 パリレンはパラキシリレン系ポリマーの総称で、ベンゼン環がCH2を介し
てつながった構造をもっています。重合したパラキシリレンは分子量が

50
万にもおよぶ非常に安定した結晶性ポリマーです。 パリレンNは
パリレンの基本となるグレードで、高い結晶性をもち、絶縁耐力や隙間
浸透性にすぐれています。

 パリレン
CはパリレンNのベンゼン環の水素ひとつを塩素で置き換えた
構造をもち、電気特性と物理特性のバランスがよく、かつ高いバリア性を
もっています。 パリレン
DはパリレンNの水素二つを塩素で置換した
もので、特性はパリレン
Cに似ていますが、より高い耐熱性をもっています。

 パリレンHTはいちばん新しく開発されたグレードで、ベンゼン環を結ぶ
メチル基の水素をフッ素で置換した構造をもっています。このグレードは
他のパリレン・グレードにくらべて耐熱性が大きく向上しており、連続使用
350℃、短時間なら450℃という、有機物としては驚異的な耐熱性を
もっています。また耐紫外線性にもすぐれ、誘電率、摩擦係数も大幅に
低下し、また隙間浸透力も向上するなど、各種特性が大きく向上しています。

 パリレンは反応性の高いモノマーガスを、被コーティング材料を入れた
真空チャンバーに導入し、モノマーガスが被コーティング材の表面に接した
ところで重合してコーティングを形成するという独特のメカニズムによって
コーティングを行なうため、モノマーガスが被コーティング材の隅々まで
行き渡ってコーティングします。このメカニズムによって他のコーティング法
では得られない、極薄ながら微細な隙間の奥まで均一でピンホールのない
コンフォーマル・コーティングを実現します。またパリレンは化学的にも非常に
安定した物質でほとんどの溶剤や薬品に対して不活性であり、電気的にも
低誘電率で絶縁性にすぐれ、また機械特性にもすぐれています。そのため
あらゆる機器の信頼性向上に大きく貢献いたします。

Parylene N

Parylene C

Parylene C

Parylene D

Parylene D

Parylene HT

Parylene HT